西医体を終えて(6年間の感想) 山本

西医体を終えて(6年間の感想) 山本

ついに西医体が終わりました。人生で初めて賞状とメダルを貰えて、また1レース1レース本気で挑めたので、反省するポイント悔しいポイントはもちろんありますが、個人的にはかなり満足です。西医体の結果としましては、コメディカルレースが3位 本レース1R 1位 2R 2位 5R 9位 6R 5位 9R 2位でスナイプ総合が4位でした。今年の西医体の目標は全レースのうち1つでも1位をとる事を目標に頑張ってきました。その目標を達成できた事は自分の中でも本当に価値あるものだと思います。今年1年は今までの6年間で本当にシビアで、クルーの田辺、森崎、平山野田ペアがそのような状況の中でも本当によく付いてきてくれたと思います。彼らの頑張りが無ければ、この目標を達成する事は出来なかったでしょう。辛い事の方が多かったと思いますが、本当にありがとうございます。
また年々全体のレベルが上がってきていて、これもOBの先生方や間島先輩を始めとする先輩方そしてペアとして長く乗ってくれた中西や元同級生達、他の事で忙しいにも関わらず応援を送ってくれるみんなや和歌山セーリング連盟の方々の力が非常に大きいと思います。
学生ヨットはレースに出れるのは1クラス最小で2人多くても4,5人でしょう。しかし、そのメンバーの肩には団体として和医大ヨット部のメンバー全ての思いが込められいます。その人達の力無くして、レベルの向上はあり得なかったと思います。本当にありがとうございました。

少し6年間を振り返りたいと思います。自分がスナイプで乗り始めたきっかけや先輩達のかっこいいと思った事など凄い色々な思い出がありますが、やはり今でも良く思い出すのは、自分がシビアな環境で練習していた時の思い出です。今でも心配をかける事はあるのですが2年目の時に間島先輩と乗れた事は1つのヨット人生の転機だったと思います。あの時にヨットのシビアさとそして負けた時の悔しさを本気で学べたと思います。あの時の悔しさが無ければ、今でもヨットと本気で向き合えてたかどうかわかりません。少なくとも、あの時期に本気で向き合う機会を得れた事は大きかったと思います。
次に4年目に部長であり、また留年していた時です。間島先輩や長辻先輩の卒業の時期という事もあったので、自分がこのままではダメだと思い、ほとんどの時間をヨットに乗る事に費やしました。あの1年は医学部レベルで自分ほどヨットに乗っている人間はいないと思えるほど乗りました。またこの時に和歌山大学の平田君とも出会い、和医大が知らなかった事をたくさん教えてもらいました。この時の結果は西医体には繋がりませんでしたが、次の西医体、そして下の学年の子達には確実に繋げる事が出来たと確信しています。
そして最後に今年1年です。2年前から下の子達の育成には力を入れていたので、艇間の学年差を平均的にし、様々なレースで選考レースを行い、1番艇2番艇もなく競い合う状況での練習を心がけました。自分自身が6年目というプレッシャーもあり、またペアの田辺と森崎には去年が平均的な順位を取ったスキッパーのクルーという事や他のクルー達と比べて1人のスキッパーに対して2人のクルーのため乗れる時間が他のメンバーより少なかった事もあり、かなりプレッシャーがあったと思います。また、平山野田ペアにとっても上回ペアで組んでいるので負けれないというプレッシャーがあったと思います。西宮のレースに行くたびに心を折られ、その中でもさらにチーム内でも負けて心を折られるといったシビアな環境でした。個人的にはみんなが楽しくヨットに乗って、成績が出せればと思っていましたが、知らない間にみんながヨットに熱くなり、同チーム内でも負ける事が悔しい、辛いといったシビアな状況が生まれていました。この状況が常に良いとは思いません。たまたまその状況でも頑張ってくれるメンバーに恵まれて、そして信じて付いてきてくれるメンバーが揃ったからこそ、可能になった状況だと思います。そして、平山野田ペアには本当に感謝しています。彼らの頑張りがなければ、1位をとれる状況は生まれなかったでしょう。実力としては本当に拮抗していて、むしろこれまでのレースでは平山野田ペアの方が前に出るタイミングの方が多かったです。今回、私達がとった順位は平山野田ペアの順位でもあり、平山野田ペアの順位は私達の順位でもあると断言出来る実力の拮抗具合だったと思います。次にクルー達も本当に耐え忍んでくれる1年になったと思います。去年までが同回生と乗っていたという事もあり、クルーの田辺にはかなりレベルの高いものを要求し続けました。また、風が変われば言っていた事も変わるといった臨機応変な対応も求めてたので、右往左往したと思います。この1年は私より辛かったと思いますが、乗り越えてくれて本当に助かりました。出場レースの中で特にコメディカルの入賞は田辺の今までの努力の結果がとったメダルだと思います。そして森崎は2回生にも関わらず、急檄な状況の変化によく適応してくれました。またレース数自体は少なかったにも関わらず、全体のサポートを始めとして、よく頑張って付いてきてくれました。そして普段から言っている事をよく吸収してくれたと思います。その努力がコメディカルレースにおけるミスの少なさに繋がり、4位という順位に繋げる事が出来たのだと思います。この2人には初めてのメダルをとらせてもらえた事に本当に感謝しています。


ここまでは自分の6年間の振り返りです。
最後に小言みたいになるかもなんですが、次世代に伝えときたい事を簡単に覚えているうちに箇条書きしたいと思います。
*艇の整備(愛情を持って整備してください。)
*辛い事もたくさんあると思いますが、セーリングを楽しむ事。
*1レース1レースを大切に。
*ヨットの事(レースのイメージ、艇走のイメージ、練習の事)を誰よりも多く考える
*速い人の技術を学ぶ
*1年後2年後の事を考えて今の行動をする
*誰かのサポート役のつもりではなく、自分が部長のつもりで行動する
*自分より下の学年の育成は常に心がける
*違うクラスの艇種でも、気になるところは意見交換をする
*来年誰よりもやりきったと思えるように頑張る(これが1番大事)
この辺の事はみんな心がけてください。自分もみんながやりきったと思えるように最大限の努力をしようと思います。

シビアな時の思い出ばかり書きましたがトータルでみてヨットはやっぱり面白いスポーツです。じゃないと6年も続きませんし、まだまだやろうと思わないでしょう。ヨットを通じて色々な事を教えてもらい、そしてこれからもまだまだ教えてもらう事はたくさんあると思います。

長くなりましたが最後に本当に応援ありがとうございました。そしてこんなにもしまりがない自分を信じてついてきてくれてありがとうございました。





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コメント: 3
  • #1

    田辺 (土曜日, 22 8月 2015 00:31)

    西医大が終わって、やっと凄い不安と重いプレッシャーからやっと解放された気がします。
    一年間ペアとしてたくさん迷惑かけて、ペアの期待にこたえられずにしょんぼりして練習から帰る日がほとんどだったと思います。だから西医大でメダルをとれたとき、1位をとれたときもほんとによかったと思えたし、一年間の辛さが報われたような気がしました。
    振り替えれば今まで優一なしのスナイプは考えられなくて、いつもしっかりとしたビジョンをもってチーム全体の底上げと、今年の西医大の目標に向かってこつこつ頑張る姿が印象的でした。
    ここから優一としゅんぴーさんが抜けることを考えるとほんとに自分達がかなり努力しないと、ここまで上がったレベルを維持出来ないと思い、とても不安ですが、入部してからいつも見てきた努力する姿勢を自分達も引き継いで、また一年、気持ちを新たに頑張りたいと思います。

  • #2

    はるか (土曜日, 22 8月 2015 11:01)

    47チーム(と俺 笑)への感謝が足りないぞ!
    まーお疲れ、そしてありがとう!おれがスキッパー始めてからこの2年間ほんと楽しかったわ、メンバーも最高だったね、これからもよろしく

  • #3

    やす (土曜日, 22 8月 2015 13:52)

    6年間ほんとにお疲れ様!!
    コメディカル3位、4位とスナイプ級総合4位おめでとう!
    広島での西医体が終わってから、ヨットにかける思いがより一層強くなったことを今でも覚えています。
    一人一人の性格や現在の実力などを理解した上で今後底を上げるにはどうすれば良いかと考えているときの具体的な内容には、いつも圧倒されていました。
    終わってから、"この一年がほんとに辛かった"と君の口から何回も漏れていたので、底上げしている状態から、さらに一段上へ行くにはほんとに精神的にも肉体的にもしんどかったと思います。
    山本くんには色々な局面で迷惑をかけ、他にも謝りたいことや伝えたい感謝の気持ちはたくさんありますが、それはまた追いコンの席で!
    これからも応援しています。