ヨット部誕生

 

和歌山中学の同級生に山形秀君がいた。

彼は阪大の船舶工学の秀才だったが木造船に興味を持ち、

和歌浦の船大工に弟子入りして漁船作りを覚えた。

その頃進駐軍から入手したアメリカのヨット雑誌を読んでいたらしい。

ある日、彼に誘われて和歌浦を歩いた。

彼曰く「この風光明媚な海に白帆のヨットが浮かんでいると

もっと素晴らしい風景になるんだが…」と。

それから半年ほどたったある日彼の手製の木造のヨットが和歌浦湾に浮かんだ。

それは470級より小さい物だったが

それが和歌浦湾に浮かんだ初めてのヨットだった。

誘われてそれに乗せてもらったが、彼は

「藤田君。和医大にヨット部をつくらんか。力になるよ。」といった。

私はよく考えて学生教育の人間形成に役立つヨット部を作ろうと考え

数名の学生と相談して先ず同好会を作り、

彼の船を借りて始めたのがわがヨット部の前身である。

山形君はもう故人となったが彼がおらなければ今のヨット部は存在しない。

昭和 20年代の終わりの頃の昔話である。
                                                  
              和医大ヨット部 初代部長
              和医大名誉教授 藤田一夫

歴代部長

初代部長  藤田 一夫
二代目部長 丹下 和彦
三代目部長 中井 國雄
四代目部長 辻  力
五代目部長 野畑 健太郎

六代目部長 中村 正信
七代目部長 池田 裕明