最初のリーチングについて

ブックオフに売ってた2007年KAZIの特集についてまとめておこうと思います。

 

第一上マークは最も多くの艇がひしめき合うために

スタート同様に思い通りのコース引きができないのは知っての通りである

クリアエアやフラットな海面、フレッシュな風を求めて上りがちになり、

どうしても余分な距離を走ることになってしまうことが多い。(これはサイドマークでも同様である。)

基本的に、典型的なリーチングレグではあまり順位の入れ替えが激しく生じるようなことはない。

従って追い抜くことを目標にするよりも、まずは先行艇との差をできるだけ詰めるとともに

後続艇を引き離すことを考えて走らせるべきである。

ここで重要とすべきポイントとなるのが、リーチングレグに入る前から戦略を組み立てた上で、その戦略を忠実に実現させていくことにある。また、ブランケットに容易に入り込んでしまったり、後ろから被せてくる艇に対して高く上り過ぎてしまうのは、対ボートに対する戦術が利用できていないためである。

ここでいう戦略とはマークからマークまでできるだけ早く走るための計画を指す。どうしてもタクティクスというと上りレグに傾注しがちであるが、上マークまでに情報収集を行ってリーチングに生かすことが勝利へとつながることになるのである。

次に情報として注目すべき点を挙げる。

 

1⃣サイドマークはどこにあり、コースがどの程度タイトなのか

2⃣他の艇がどうしているか

3⃣風の変化と潮の状況

 

これらの情報を収集した上で、ラムラインに対して高めに走るのか低めに走るのか・スピンネーカーはいつ展開するのか・コースはまっすぐ走らせるのかといった点についてアプローチの時に考え始めるのが重要となる。

しかし、対ボートについて考えることで、当然戦略も変わってくる。ここでどんなときでも考慮すべきなのが、ラムラインからどれだけ高く走っているかという点である。ラムラインは最短距離であるために、単純に他艇よりも速く走れる。それを踏まえて、見かけの風よりも前に他艇を出さないように出来る限りラムラインを維持することが基本となる。これにより、他艇に対して確実にゲインを稼ぎながら走らせることができるのである。

 

(編集中:セールトリムについて後日追記します)