今日の練習と波の対処の仕方☆

今日は午後に練習に出ました。

チューニングをいじり始めてからなかなか走らないことも多く四苦八苦しています。

各自こだわりを持ったセーリングができるようにしよう。

 

今週末の天気が出来る限りよくなりますように!

 

今回は辻堂さんのホームページから波の対処についてです。

最近クルーワークについていろいろ考えることが多い・・・。

タクティクスとかタックだけじゃなく、この時期は艇速にガンガン絡んでいって欲しいかな。

メインセイルとの関係も意識したジブトリムをできたら最高だね!

 

 

  四回生470リーダー 山田万里央

波の対処の仕方(主にスナイプ)

 〜波があったらジブを出す?〜

 

波にたたかれやすい時には、少し落し気味にしてスピードを付けてやるのは一つの方法です。そのためにジブを出しているのでしょう。波にたたかれやすい時にはオーバーヒールをさせると余計にたたかれやすくなってしまうと思いますよ。

Q, ベアさせないで波を超えるときにジブを出して何かいいことはあるのですか?

A, 波の対処法は、状況によっていろいろ違いがあるので、一つの方法は見つけにくいと思います。ここでは、ジブを出すことに絞ってみようと思います。
波にたたかれてスピードが落ちたり、波によってバウが上下に動いたりすると、ジブセールに入ってくるはずの風が入りにくくなり、余計にボートスピードが落ちてますます波にはたかれてしまいます。その様な時(他には風が振れて風の入り方が変わり易い時など)には、ジブのラフをできるだけ固定してやったり、逆にジブのラフを変化させて風の入り口を変化させてやる方法をとると、ジブのパワーが保たれます。うねりの海面ならばラフのトリムでも対処できるでしょう。

波にはたかれやすい時に限っては、ラフのトリムでは対処しきれないことが多いです。せっかくサギングのトリムをしてあっても波にはたかれてしまった時にサギングの形が変化してしまうので、ストールしてしまいます。
その様な時には入り口をあきらめて、出口のトリムをしてあげた方が結果が良いです。ラフが振られやすいたたかれ方をする波の時には、大抵風が入りにくくてパワーを失うことが多いです。そこで入りやすいラフを作るのではなく、出口を広くして風を多く流すようにしてあげます。それによって風が多く流れれば必然的に多く入ってくるようになるはずです。

しかし注意しなければならないことがあります。スロットルを広げることは一つの手ですが、それを行なう時にラフのテンションが変化することによってせっかくスロットルを広げても風の入り口が余計に変化してしまっては効果が得られません。ジブシートを出すのならばトラベラーでメインセールを出して、ジブのラフが緩まないようにしなければなりません。ジブシートを引いていればラフにテンションが掛かっているのでたたかれてもラフは踊らないのですが、ジブシートが緩められるとラフは自由に動いてしまって結果風の入り口が乱れてしまいます。

出口のトリムを作った後に必ず、入り口のことも考えてトリムをしてみてください。


Q, オーバーヒールさせるとたたかれ易くなるとありましたが、そうすると一番良いのはフラットの状態なのでしょうか?

A, 波のある海面で、艇を完全にフラットまで起こしてしまうと、(波の角度にもよりますが)バウを波に持っていかれてしまい、角度を取れなくなるばかりか、バランスも崩してしまいがちです。若干ヒールを残し(+3度~+5度程度)波のトップに当たる時に、そのヒールを起こしていく感覚でセイリングするのが一番速いように感じています。
また、同じ理由で(失速の度合いにもよりますが)ジブを大きく出すのも避けたほうが良いように思います。
ジブを出し、ジブリーチからテンションを抜けば、艇のパワーを失い、角度も艇速も失うように感じるので、波に叩かれそうになった時には、失速する前にジブのテルテールに風を流しなおすようにティラーでハンドリングし、そこそこ成功しています。

波にはたかれない方法として一番最初に考えるのは、船が前に進む力を付けてやることです。はたかれている状態は主にボートスピードが落ちているという状態です。と言う事で前に進む力が強ければ波にはたかれにくくなるということです。その時は一番抵抗が少ないフラットが良いわけです。


ところが波というやつはそう簡単に攻略できるものではありません。状況がいつも違うからです。そこで状況に合わせてバウにパワーを付ける方法を変えてやらなければなりません。

一つはジブにパワーを付ける事です。一番バウに近いものです。次に前に進む力を付けるメインをトリムします。パワーを付けるのはセールだけではなくその他にもあります。簡単なのがバウを振られないようにバウに重心を移動する事です。乗艇位置を前にしたりする事です。またバウヘビーにしなくてもパワーを付けられます。それはバウが振られる時は主に下側に振られる時が多いです。そこでウエザーヘルムを増やしてやるといいです。前に乗る事でも増えますし、マストのチューニングでも変えられます。なつさんの様にヒールを付ける事でも増えます。


Q, 上記の回答に、ジブのリーチについていろいろ書いてあったのですがわからなくなったので質問です。波にたたかれやすい状況では風を流しやすくさせてやるためにリーダーをさげるとかいてあるのですが、もう一方ではジブにパワーをつけてやると書いてあります。パワーをつけるためにはリーダーを前にすると理解しているのですが、どうなんでしょうか?波にたたかれないための対処方法と波にたたかれてからの対処方法の違いと解釈すればいいのでしょうか?教えてください。

A, ジブリーダーを動かすことによるパワーへの影響は、メインセールでいうところのブームバングと考えるとわかりやすいように思います。
ジブリーダーを前にしてリーチを固くしても、決してパワーがつくわけではありません。メインセールも、うねりのある海面ではツイストさせますよね。

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